バレンタイン・プレゼント
「えぇ!?そそ、そんな。急に言われても・・・」
「俺のこと愛してるんだろ?」
「それは・・・はぃ」
「だったらキスしてくれよ。そーしたら許す」
「ゆ、ゆるす、って・・・」

泣きそうな顔で見る私に、如月さんはニコニコ笑みを浮かべながら「ここな?ここ」と言って、人さし指で自分の唇を指している。

あぁ、今目の前にいる如月さんが、なぜか鬼か悪魔に見えるんですけど!
でも・・私はこの人と結婚するんだ。
これからもキスすることはあるんだから・・・。
ただ、初めて私からキスするから緊張してるのよ。それだけ。そうよ!

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