ぶっ壊れるほど愛してる
その次の日から、蓮さんは社食に現れるようになった。
御曹司ともあろう人が社食に現れたとなると悲鳴に近いものが食堂を埋めた。
そして更にその悲鳴を煽るのは、
蓮さんが私と華の食べている席に来たことである。
昨日の2枚目王子様はどこに行ったの?
ってくらい蓮さんの態度?話し方はおかしかった。
「櫻野さんだよね?
櫻野さんってちょっと人とは思えない感じだよな?動物的というか…」
「は?」
向かいに座っている華の横に蓮さんは座り、開口一番そう告げた。
華は、悪口とも取れるようなその言葉に思いっきり眉間にシワを寄せては?とか言ってた。
その光景は今思い出しても笑える。
昨日の蓮さんは本当に華のこと好きそうな感じだったけど。
今日の蓮さんはほんとに華のこと好きなの?って思う態度。
親友の私としては蓮さん華のこと遊びなの?とか思ったけど。
そんな不安はすぐに打ち消された。