ぶっ壊れるほど愛してる
スーツも着替えず、ソファの上のあたしに抱きついてくる蓮をベリっと離しご飯を運んだ。
これまた目を開き、目の前のご飯を穴が開くほど見る蓮。
「華…。」
「なに」
「期待してなかったけどまともなもんつくれるんだな」
「今すぐこの部屋から飛び降りろ」
せっかく作ったのにこいつに美味そうとかそうゆう期待したら駄目だった。
スーツも着替えず、頂きますと言ってあいつは丁寧にペロリとあたしのご飯を平らげた。
言葉さえあれだけど…、やっぱ全部食べてもらえると嬉しいね、うん。
奴は社食で癖になったのか、あたしの空いたお皿をキッチンに持っていき食洗機の中にぶち込んでた。
着替えて日本酒を飲みながら、
「明日は1日仕事になったから好きにするといい」
って言ってた。