ぶっ壊れるほど愛してる
この席順はおかしい…。
右から貝塚くん、あたし、蓮。
その向かいにナオ。
そうだ!!
あたしがナオの横に行こう。
隣から何故か分からないけどやばいくらい殺気立ったオーラ出てるし…一刻も早くこの席から離れたかった。
「あたしナオの隣に…」
「華どこ行く」
席を立つあたしの腕をガシッと掴む蓮。
ひぃぃいいい!!
殺される!!
「な…ナオが1人だから隣に座ろうと思って?」
何故か冷や汗ダラダラのあたし。
「元々ここに座っていたんだからここにいればいいだろう?
なぁ、貝塚くん」
目から光線でも出てそうな目付きで貝塚くんを見る蓮。
「そ、そうですね」
たじろぐ貝塚くん。
向かいに座るナオは肩を揺らして笑いを堪える。