くるみさんの不運な一日
同じ会社でも課が違うから、会う事はないだろうって高括ってたのに。
だって今までも会った事ないし。
遠目でチラッと見るだけだったし。
だからこれからも今まで通り――っていうよりは、今までのように戻るだけだって、そう思ってたのに。
ツイてない。
今日はとことんツイてない。
やる事成す事裏目に出る。
本当に今日は――。
「急いで持ってってくれたまえ!」
明らかに怒鳴りたいのを我慢してますって課長の声に、「はい!」と返事をしたあたしは、逃げるように庶務課を飛び出した。
だって今までも会った事ないし。
遠目でチラッと見るだけだったし。
だからこれからも今まで通り――っていうよりは、今までのように戻るだけだって、そう思ってたのに。
ツイてない。
今日はとことんツイてない。
やる事成す事裏目に出る。
本当に今日は――。
「急いで持ってってくれたまえ!」
明らかに怒鳴りたいのを我慢してますって課長の声に、「はい!」と返事をしたあたしは、逃げるように庶務課を飛び出した。