愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ!!~
すると目に飛び込んできたのは、細くて高いハイヒール。
真澄のものではない。
唖然としていると、ドアの音に気づいたのか部屋の中にいた人物が顔を出す。
「あら、仁君。いらっしゃい?」
「美加子さん、、、?どうして此処に。真澄はいったい何処に?」
困惑する顔を見て困ったように笑いながら手を引かれ、中へと招き入れられる。
「、、、話すと長くなるの。今、お茶入れるから少し待っていて?」
少し怪訝な顔をしながらも言われるがまま、リビングのソファーに腰を下ろす。
目の前のテーブルにコーヒーが置かれ、向かいのソファーに美加子も腰を下ろす。
いつもならそこに真澄の姿があって、いないと分かっていてもその存在を無意識に探してしまう。