愛なき契約婚 ~その長身な遺伝子を私に下さいっ！！~

いくつかデザイン画を書き終えると、お金を払って調べてもらった資料に目を通す。

かなりの量に、時折ため息をつきながら必死に条件に当てはまりそうな人間を探す。



そして1人の人間の資料に目を止める。










「あ、、、この人、、理想の人だ。」



写真も付いていて、その写真の男性に引き込まれそうだった。

それくらい魅力的で完璧な容姿。




資料を伏せ、目を瞑る。









「、、、よしっ。私は、自分の使命を全うします。だからこんな欲に塗れた私を許して、、、お父さん、お母さん、お姉ちゃんっ。そして、〝ShinonOme〟が少し変わっちゃうかもしれないけど悪いようにはしないからね、、、。」



遺影写真に小さく呟いて手を合わせた。