今すぐ好きを。
ビクッと肩が震える。

それでも、無視をするなんてことは出来なくて、緊張は解れないまま振り返る。


声の主は判っている。

入学式、告白してきた男の子。


「は、はい……」



「あーっ!やっぱりちーちゃんだ!奇遇だね、こんなとこで逢うなんて!」

「………」


彼は下から私の顔を覗き込む。


ビクッと、また肩が震えて、私は腕を押さえる。

その押さえた手も震える。



止まらない震えに、唇を噛んで深く俯く。

『お前はいらない子だ』

フラッシュバックする記憶が、彼と重なる。
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