お前が好きすぎて、マジやばい。



知愛に抱きしめられて、目が覚めた…


ぎゅっとまた抱き寄せる…



『眠れないの?』


「うん、ごめんね…起こしちゃったね…」



眠れない知愛の背中を優しくポンポンと叩く…



『ごめんって、何回言うの?』


「へ?」


『知愛はごめんねが口癖だろ?』


「へへへっ」


『知愛は悪くねーよ…
ずっと、そう笑ってくれるだけでいいから』



知愛の笑顔に、いつも心が満たされる。


少し、優しくなれる気がするんだ。


ツンっとした言い方しか出来ねー俺だけど、知愛になら優しくなれる…気がする。


ホントはこのツンっとした言い方が、父親に似てるって母親に言われた。



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