お前が好きすぎて、マジやばい。




「私、荷物をまとめに帰ってきたつもりだったの。」


『…』


「でも、その手紙を読んで気付いたの。
許されなくていい…。もう一度、凰己とやり直したいって。
私のわがままだって分かってる。けど…」



だからカレーか…


俺の好物…覚えてたのかよ。



『俺は、知愛を殴ったり傷つけたりしねーよ。
俺は俺だ。あんな父親と一緒にするな。
それだけが言いたかった。』


「ごめんなさい…」



そう言って涙を零した母親。


そんな顔見たくねーんだよ。



『ちょっとずつでいいから。』



まだ、許せないけど。


ちょっとずつ、変わってくれんなら…。


いつか、許すから。




< 96 / 108 >

この作品をシェア

pagetop