包み愛~あなたの胸で眠らせて~
「コーヒー、飲んだら帰るんだよね?」
「うん。もう遅い時間だから」
食べ終わってから、二人で後片付けをして、広海くんが淹れてくれたコーヒーをソファーに座って飲む。
午後一時、ここに来てからもう八時間も経っている。でも、まだ話足りないし、まだ一緒にいたい。もっとたくさんの広海くんの気持ちを感じたい。
「俺のことはだいたい話したけど、紗世のことをほとんど聞いていない。俺ばかり話して、紗世にまで辛い思いをさせてしまって、ごめん」
「ううん。私はごく普通に過ごしてきたから、敢えて話すことはあまりないし」
「それでも紗世がどう過ごしてきたのか知りたい。明日、また会える?」
「ごめんね。明日は実家の方で用事があるの」
もし明日も会うことになったら、広海くんの知りたいことも話さなくてはいけなくなっていただろう。広海くんには申し訳ないけど、予定があって助かった。
まだ一緒にいたいと思う気持ちは偽りではないけれど。自分の話をする勇気はない。ただ一緒にいたいと思うだけじゃダメかな。
「うん。もう遅い時間だから」
食べ終わってから、二人で後片付けをして、広海くんが淹れてくれたコーヒーをソファーに座って飲む。
午後一時、ここに来てからもう八時間も経っている。でも、まだ話足りないし、まだ一緒にいたい。もっとたくさんの広海くんの気持ちを感じたい。
「俺のことはだいたい話したけど、紗世のことをほとんど聞いていない。俺ばかり話して、紗世にまで辛い思いをさせてしまって、ごめん」
「ううん。私はごく普通に過ごしてきたから、敢えて話すことはあまりないし」
「それでも紗世がどう過ごしてきたのか知りたい。明日、また会える?」
「ごめんね。明日は実家の方で用事があるの」
もし明日も会うことになったら、広海くんの知りたいことも話さなくてはいけなくなっていただろう。広海くんには申し訳ないけど、予定があって助かった。
まだ一緒にいたいと思う気持ちは偽りではないけれど。自分の話をする勇気はない。ただ一緒にいたいと思うだけじゃダメかな。