包み愛~あなたの胸で眠らせて~
堀田くんと星野さんが勝手に盛り上がって、さあさあどうぞ!みたいに広海くんを見る。部長も課長も期待に満ちた目を向けてきた。

これは一体どういう状況?

今ここで告白して、みんなの前で返事までしろと?

そんな恥ずかしすぎることに期待されても困る。広海くんだってきっと困っていると唖然としたまま見る。彼は顎に手を当てて、困惑するというより何をか考えているようだった。

みんなが注目するなかで、平然と自分のペースを貫く広海くんは考えがまとまったようで、真っ直ぐと私を見てきた。

真剣な瞳に心臓が大きく跳ねる。

まさか本当にここで言うの?

私の焦る心を多分分かっていない。


「紗世、再会出来て本当によかった」

「うん、私も同じように思ってる」


広海くんは微かに口元を緩ませた。予想と違う第一声に私の表情も緩む。再会出来たから、私たちは今こうやって同じ場所で同じ時を刻み、言葉を交わせる。

この再会は私たちにとって、意味あるもので絆を深くさせた。

離れていた時間は長く、その間何度も再び会えることを願ったが、もう会えないと諦めていた。

だから、会えたことは奇跡で本当に良かった。
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