包み愛~あなたの胸で眠らせて~
持参したクリップが入った透明なケースをテーブルの端に置いた。
「会議は来週だからまだ余裕はありますよね。まとめてホチキスで止めないで、ひとまずクリップでとめておきましょう。そうすれば、修正や追加などがあったら対処しやすいので」
「そうか、そうですね! 片瀬さん、さすがです。課長が帰国してから追加する資料があるかもしれないと言われたけど、別紙で用意すればいいかなと思っていました。でも、片瀬さんのいうようにしておいたら、追加でも問題ないですね」
堀田くんは素晴らしいアイディアだと褒めてくれるが、実は私のアイディアではなくて経験から出てきたものだ。
前の職場でも資料作成をすることがあって、その時社員の人に言われたやり方だった。だから、褒められるほどのものではない。
それを説明すると堀田くんは優しい眼差しを向けてきた。
「片瀬さんのそういう謙虚で気遣いの出来るとこが好きです。だから、まだここに勤めたのが俺とあまり変わらないのに、信頼されているんでしょうね」
「会議は来週だからまだ余裕はありますよね。まとめてホチキスで止めないで、ひとまずクリップでとめておきましょう。そうすれば、修正や追加などがあったら対処しやすいので」
「そうか、そうですね! 片瀬さん、さすがです。課長が帰国してから追加する資料があるかもしれないと言われたけど、別紙で用意すればいいかなと思っていました。でも、片瀬さんのいうようにしておいたら、追加でも問題ないですね」
堀田くんは素晴らしいアイディアだと褒めてくれるが、実は私のアイディアではなくて経験から出てきたものだ。
前の職場でも資料作成をすることがあって、その時社員の人に言われたやり方だった。だから、褒められるほどのものではない。
それを説明すると堀田くんは優しい眼差しを向けてきた。
「片瀬さんのそういう謙虚で気遣いの出来るとこが好きです。だから、まだここに勤めたのが俺とあまり変わらないのに、信頼されているんでしょうね」