不埒な先生のいびつな溺愛
「先生、あの、落ち着いて下さい。変なことを聞いてしまってすみませんでした。私は別に、名前で呼ばれることは全然嫌じゃありませんし、何も責めているわけでは……」

「うるせえっ!帰れ!」

「せ、先生……」

「先生って呼ぶな!」

怒鳴り声をあげられ、再度、近づけた手を払われた。

「きゃっ」

今度は腕ごと振り払われたせいか、私の体も持っていかれてしまい、私は勢いよく尻餅をついていた。

鈍い痛みに顔を歪めた。

「み、美和子っ」

先生はすぐに、自分を責めるような顔で、尻餅をついた私を覗き込んできた。先生……。

先生はわざとやったんじゃない。
早く立ち上がらなきゃ。

体に力を入れるが、すぐには痛みはひいていかず、ついに自分のお尻をさすった。

「美和子……」

そんな顔しないで先生……。

「だ、大丈夫です、先生。ごめんなさい、どうして怒らせてしまったのか分からないのですが、兎に角……怒らせてしまって、すみませんでした」

「……くそっ……」

「立てます、ほら」
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