きみが虹を描いてくれた青空の下で

最悪のことが頭に浮かんでいたから、その言葉を聞いて心底ホッとした。


「そんであんたのこと話したらさ、怒られちゃって」

「え?」

「みんな事情があるんだから、そんなふうに言っちゃダメ、って。だからさ、あんたの事情ってやつを教えてよ」


八重と名乗ったその子は、軽くてなれなれしい話し方だったけど、なんだかすごく大真面目な表情で、言った。

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