きみが虹を描いてくれた青空の下で

「ダメ、かな?そうだよな、いきなりゴメン」


返事に詰まってたら、私が断る言葉を探してると思ったみたい。
八起くんが髪をくしゃくしゃ掻きながら苦く微笑んだ。


髪の色のせいか、上目遣いのせいか、まるでゴールデンレトリバーがしょんぼりしているみたいだった。

こ……れは、とても断れる感じじゃないよ。


「あのっ! 私で良かったらっ! 協力、します、じゃなかった、する、よ」


つい、勢いで、
この兄妹と関わることになってしまった。
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