わたしのキャラメル王子様
山側の出入口をそっと開けると
「ギギギギギィィ」
「きゃあぁぁぁ!」
思わず叫んでしまった。
私はホラー映画や心霊系全般が大の苦手。
恥ずかしくってあまり声を大にして言えないんだけど、お風呂にもトイレにも行けなくなるほどにビビり。
開けることがほとんどないから錆び付いて妙におどろおどろしい音をたてた扉のせいで、心拍数は一気に跳ね上がった。
どーしよう。怖い、怖いよぉ。
「ほぉら~悠介にとって~、大事な人ほどっ、すーぐ、そおばにいるのっ♪」
「えっ……なに?」
なんか声が近づいてくる。
なんか歌ってる?
ねぇ、これって。
それは悠君のカラオケの定番ソングだった。
「ギギギギギィィ」
「きゃあぁぁぁ!」
思わず叫んでしまった。
私はホラー映画や心霊系全般が大の苦手。
恥ずかしくってあまり声を大にして言えないんだけど、お風呂にもトイレにも行けなくなるほどにビビり。
開けることがほとんどないから錆び付いて妙におどろおどろしい音をたてた扉のせいで、心拍数は一気に跳ね上がった。
どーしよう。怖い、怖いよぉ。
「ほぉら~悠介にとって~、大事な人ほどっ、すーぐ、そおばにいるのっ♪」
「えっ……なに?」
なんか声が近づいてくる。
なんか歌ってる?
ねぇ、これって。
それは悠君のカラオケの定番ソングだった。