わたしのキャラメル王子様
「奔放な主人公は魅力的だと思うな。入来さんの感覚のが普通だと思う」
「そ、そう、だよね」
「なんかグッときたし、すげーいい映画だった」
「……うん」
なんか今……南君と同じ気持ちを分かちあえてたりして、って自惚れたりしたりして。
「付き合ってんの?佐野と」
「ふぇ?」
急な質問にドキッとした。
気だるげに頬杖をついてこっちを見ている南君が、やけに大人びて見えた。
付き合ってない、とほんとのことを言ったらなんて返されるんだろうか。
それを思うとちょっとドキドキした。
それも相手はクラスのイケメン南君。
「どっちにしたって佐野みたいなガキっぽいのは入来さんとは合わないと思うけど」
「えっ、なんで?」
おもわぬ彼の言葉で妄想世界から現実に連れ戻された。
「そ、そう、だよね」
「なんかグッときたし、すげーいい映画だった」
「……うん」
なんか今……南君と同じ気持ちを分かちあえてたりして、って自惚れたりしたりして。
「付き合ってんの?佐野と」
「ふぇ?」
急な質問にドキッとした。
気だるげに頬杖をついてこっちを見ている南君が、やけに大人びて見えた。
付き合ってない、とほんとのことを言ったらなんて返されるんだろうか。
それを思うとちょっとドキドキした。
それも相手はクラスのイケメン南君。
「どっちにしたって佐野みたいなガキっぽいのは入来さんとは合わないと思うけど」
「えっ、なんで?」
おもわぬ彼の言葉で妄想世界から現実に連れ戻された。