umbra 〜約束の日〜 Ⅱ
「あいつが喋んねぇと、俺の妹が!! 」







探すにも無理がありすぎる。このままだと、鹿島のところに誰か来たら妹は確実に消される。








『お前の妹は無事だ。今は安全なところにいる。』








「ほんとか? すまねぇ。 本当にありがとう。」








無事と分かっただけでどっと安心感が降りてきた。感謝してもしきれない。










「ゴホン 若がいつまで経っても話を進めないようなので、私から説明させていただきます。」









「あ、あぁ。」








急に真面目な空気に変わり出した。色々と分からないことがあるから正直助かる。






「まず、あなたがいるここは若林組です。で、あなたを拾ってきたのはここの組長の若林 燐さんです。ここまではいいですか?」
< 21 / 33 >

この作品をシェア

pagetop