この恋を忘れずにはいられないんだろう
いつ、告げてくれるんだろうか。
悲しみと、寂しさと、
それと、やっぱり好きの気持ちしかなかった。
だから、彼の口から聞きたかった。
一週間前になっても言わない彼に、
カマをかけた。
『あたし、友達にね。圭ちゃんの写真見せちゃってね。』
いつものように、いつものトーンで話した。
彼は、煙草の煙をゆっくり吐いていた。
『それがね、つい2週間前とかでね。多分ばっちり顔を覚えてたんだろうね。』
『…ん?』
『見たんだって。圭ちゃんの事。』
『…へー。…、人違いかもよ?』
『そう、だったら、いいんだけど。』
『ん?…、どこで?』
何かに、気付いたような顔で、あたしを見た。
あたしが話すこの後の話が、いいものじゃないと気付いたんだろう。
……終わるな。
そう思った。
何も知らされないまま終わりたくなかった。
ちゃんと、聞いて、終わらせたかった。
『…式場。』
『…っ。』
『圭ちゃんと、彼女。』