小悪魔カレシの甘い罰



 電池の切れた司は、まるで人形のように眠りに吸い込まれて行った。



「とりあえず、今日は帰りますね。用事があるときは連絡ください」


 司の身体に毛布を掛け、耳元に囁いた。



 作業の続きは会社で顔を合わせたときにすればいい。

 それまでに自分も、他のアイデアも考えていこう。



 そう思い部屋を出ようと時だった。


 背を向けた美桜の手を、司が掴む。



「…?」


 司は薄く目を開いて、美桜を見つめた。




「…そんなの面倒だ」

「司さん?」



 まるで子供のおねだりのような、そして同時に司の悪魔の部分がちらりと顔を出していた。


 思わずどきりとして動けなくなる。



「──これから、一緒に住む」




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