小悪魔カレシの甘い罰
頭の芯がじんと熱くなってくる。
それって…と、知りたい欲求がつい顔を出しそうになったとき。
「話は以上、詳しいことは後で」
司はそれだけ言うと、パソコンに向き合い、切り上げた。
「あ、は…はいっ」
慌ててオフィスを出る。
誰でもいいわけじゃない──。
それは自分をパートナーとして、ふさわしいと選んでくれたということだろうか。
心臓が全力疾走をしているようだった。
収まらない鼓動を確認するように、美桜はそっと胸に手を当てた。