最恐ドクターの手懐けかた
「ねえねえ、あそこにいるの、艶じゃない?」
「あーッ!本当だ!!」
その悲鳴のような声に、
「えっ、どこどこ!?」
優奈ちゃんが立ち上がるものだから、慌ててシャツを引っ張って座らせる。
優奈ちゃんは椅子に座りながら、
「あー、本物の艶だったら見たかったのに」
ブツブツ呟いていた。
優奈ちゃんがそう言うのも分かる。
艶という人物は、超有名な音楽プロデューサーだ。
様々なアーティストに楽曲提供したり、プロデュースして世に送り出したりしている。
自身も、Fという超有名なロックバンドの一員だ。
艶ほどの人物になると、三食こういった高級料理を食べているのかもしれない。
リッツカールトンのフルコースを食べても痛くも痒くもないほど、お金だってあるのだろう。