最恐ドクターの手懐けかた
ガラス張りのホールからは、宝石のような東京の夜景が一望出来る。
その夜景に見惚れる余裕なんてない私は、優奈ちゃんとともにソファーの後ろに隠れて、遠藤先生と艶の会話を聞いた。
「もう一回聞く。
お前、楽曲提供してくれるんだな?」
低く唸るような艶の声に、
「しねぇよ」
あからさまにイラついた遠藤先生の言葉が被った。
「遠藤先生が、楽曲提供?」
不思議な顔をする優奈ちゃんを、しーっと制した。
そんな私たちに気付くことはなく、二人は話を続ける。