最恐ドクターの手懐けかた
そんな横田さんの手を見る。
何度も点滴の針を刺し換えられ、青あざだらけになっている。
それでも必死に張り止めの点滴に耐え、赤ちゃんのために絶対安静を守っている。
動くとお腹が張って、さらに子宮口が開いてしまうからだ。
こうして横田さんは赤ちゃんを出来る限りお腹の中に入れておこうと頑張っている。
あざだらけの腕から新たなラインを取るのはなかなか辛い。
何度も腕を縛り、叩き、ようやく見つけたその小さな血管に、なんとか奇跡的に針を入れることが出来た。
ホッとしたのは私だけではない。
「ありがとうございます」
心細そうな顔で、横田さんはお礼を言った。
そして彼女は、話を続ける。