最恐ドクターの手懐けかた







それから……




もう、業務は酷かった。

漢マンの曲とエンディーというあだ名が頭の中をぐるぐる回って、余計なことばかり考えていた。






エンディー……ではなく、遠藤先生に気をつけろと言われた、促進剤投与中の森田さんの病室に行く。

今のところ促進剤の効果は弱いらしく、森田さんは携帯を見てくつろいでいる。

それでも、繋がれたモニターには微かな陣痛の波が表示されていた。




「森田さん、お調子はどうですか?」




彼女に聞くと、人の良さそうな笑顔で答えてくれる。




「少しお腹が張ってきたかな……ってくらいです」




さらに彼女は少し心配な顔で私に聞いた。




「今日中に生まれますか?」



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