最恐ドクターの手懐けかた





腹部を押さえる私は全身で震えていた。

そして、恐る恐る横を見る。

すると、見舞い用の椅子に座り、腕を組んで心配そうに私を見る遠藤先生と視線がぶつかった。





まさか……

まさか、遠藤先生……






「何があったんですか?」




私の声は震えている。

もしかして遠藤先生、私のカルテを見てしまったの?

妊娠のこと、知ってしまったの?

今さらやめてよ。

せっかく決意したのに、そんなに心配そうに愛しげに私を見たら気持ちが揺らいでしまう。


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