最恐ドクターの手懐けかた
そんな遠藤先生の後ろ姿をぽかーんと見ながら、頭の中を必死に整理する。
私……遠藤先生と……フォアグラ食べに行かないといけないんだよね?
遠藤先生、その気なんだよね。
遠藤先生とランチだなんて思うと、背筋がゾゾーッとした。
そんな私たちのやり取りを聞いていたのは、出勤したばかりの優奈ちゃんだった。
優奈ちゃんは興味津々で私に聞く。
「冴木さん!
まさか、遠藤先生とデートですかぁ!?」
「でっ、デェート!?」
私の声は裏返っていた。
遠藤先生と、デート!?
そんなことなら、なおさらあり得ない。
お互い気持ちはないのだから。