最恐ドクターの手懐けかた
「あ……あの、遠藤先生……」
私の声は、ガクガクブルブル震えていた。
どう言って逃げようか、そんなことばかり考えている。
その間にも、すれ違う人はジロジロ遠藤先生を見て……その冷たく嘲笑の混ざった視線を送っている。
見ている私が恥ずかしい。
「きょ、今日はスーツじゃないんですね」
そう聞くのが精一杯の私に、
「お前としっかり話をしないといけねぇから、勝負服着てきた」
意味不明なことを言い始める遠藤先生。
しょ、勝負服!?
たしかに勝負服だ!
いろんな意味で勝負服だ!!