すれ違い
"突然、やって来た訪問客さんたちになんでそんなこと言われなきゃいけないのよ。てか、だいたい誰なのよ。それに光貴のこと狙ってる?私が?冗談でしょ(笑)あんなやつこっちから願い下げですから"
私は心のなかで反論したつもりだったのに、
「なんなのこの女」
「さっきから聞いてれば調子に乗って!」
今度は平手打ちが飛んでくる。
どうやらまたまたダダ漏れだったらしい。
「痛っ」
いい音と共に痛みが頬に広がる。
「なんてことするのよ」
と、愛依が反論すると、
「お前もムカつくんだよっ」
もう一度、今度は愛依に向かって手を振り上げる。
とっさに私は二人の間に入る。
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