すれ違い
パシンッ。
やっぱり痛い。
「用があるのは私でしょ。愛依にまで手出すのやめてくれる?」
愛依をかばう。
私のせいで愛依を傷つけるわけにはいかない。
「ホントに生意気だな!」
今度は拳の登場。
殴られるの覚悟で目をつぶる。
でも、いつまでたっても衝撃はこない。
恐る恐る目を開くと、
「な、なんでっ!?」
そこにはきみがいた。
その上、拳を止めてくれちゃったりしている。
「なんでだと?まずはありがとうだろうが。お前らが消えたせいでプリントが記入できないから探しに来てやったんだよ。感謝しろよな」
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