仮初めマリッジ~イジワル社長が逃してくれません~
左手の薬指には慧さんからプレゼントされた、『エテルニタ』のエンゲージリングがキラリと光る。
それを見るだけで不思議な安心感に包まれる。
まるで本当に慧さんに大切にされているような。
――愛されて、いるような。
ふわふわとした夢心地が私を幸せな気持ちにした。
慧さんは『エテルニタ』が大事なだけで、私たちは誓約書で結ばれているだけの偽りの婚約者だって、わかっているのに。
ここへ来た当初は、出来る限り早く表現力向上したことを認めてもらって、ここから出て行きたかった。
でも今は、契約期間の二ヶ月が終わらなければいいとさえ思い始めている。
奇跡のような出来事が起きて、慧さんが契約終了と言いださなければ良いのに。
そう思ってしまうほど……この指輪が、私に“婚約者”としての勇気をくれることは確かだった。
準備を終え家の前に出て待っていると、慧さんが予め予約してくれていたタクシーが到着した。
タクシーに乗りこみ、銀座にある『エテルニタ』の本店ビルへ向かう。
それを見るだけで不思議な安心感に包まれる。
まるで本当に慧さんに大切にされているような。
――愛されて、いるような。
ふわふわとした夢心地が私を幸せな気持ちにした。
慧さんは『エテルニタ』が大事なだけで、私たちは誓約書で結ばれているだけの偽りの婚約者だって、わかっているのに。
ここへ来た当初は、出来る限り早く表現力向上したことを認めてもらって、ここから出て行きたかった。
でも今は、契約期間の二ヶ月が終わらなければいいとさえ思い始めている。
奇跡のような出来事が起きて、慧さんが契約終了と言いださなければ良いのに。
そう思ってしまうほど……この指輪が、私に“婚約者”としての勇気をくれることは確かだった。
準備を終え家の前に出て待っていると、慧さんが予め予約してくれていたタクシーが到着した。
タクシーに乗りこみ、銀座にある『エテルニタ』の本店ビルへ向かう。