仮初めマリッジ~イジワル社長が逃してくれません~
地上二十階建ての黒を基調としたシックなシティホテルの外には、和モダンな庭園が広がっている。
東京にこんな広大な敷地が残っていたなんて……。
今まで商業施設や高層ビルが建たなかったことが不思議なくらい、便利な場所。ここには、今まで何があったのだろう。
慧さんのエスコートでホテルのロビーへ入る。案内されたパーティー会場は、既に招待客でいっぱいだった。
主催者挨拶の後、慧さんが関係者の方々に挨拶をする傍らについて回った。
華やかな装いをした人々ばかりで、気後れしてしまう。
「慧もようやく、“世界で唯一の人”を見つけたんだって? こちらが噂の婚約者さん?」
そう声を掛けてきた西園寺ホテルの副社長さんと慧さんは、古くからの友人らしい。
慧さんは家で宣言していた通り、その後堂々と私のことを自慢していたので、羞恥に悶えつつ赤面しながら顔を伏せてしまった。
慧さんと二人で立食パーティーを楽しんでいると、背後から「ゆーいちゃんっ!」と可愛らしい声が響いた。
「ひっ、媛乃ちゃん!? どうして、ここに……っ?」
悲鳴じみた声で彼女の名前を呼ぶと、彼女はクスクスと笑った。
相変わらず美人さんな彼女は、普段の様子とは正反対にセクシーなドレスを身にまとっている。
東京にこんな広大な敷地が残っていたなんて……。
今まで商業施設や高層ビルが建たなかったことが不思議なくらい、便利な場所。ここには、今まで何があったのだろう。
慧さんのエスコートでホテルのロビーへ入る。案内されたパーティー会場は、既に招待客でいっぱいだった。
主催者挨拶の後、慧さんが関係者の方々に挨拶をする傍らについて回った。
華やかな装いをした人々ばかりで、気後れしてしまう。
「慧もようやく、“世界で唯一の人”を見つけたんだって? こちらが噂の婚約者さん?」
そう声を掛けてきた西園寺ホテルの副社長さんと慧さんは、古くからの友人らしい。
慧さんは家で宣言していた通り、その後堂々と私のことを自慢していたので、羞恥に悶えつつ赤面しながら顔を伏せてしまった。
慧さんと二人で立食パーティーを楽しんでいると、背後から「ゆーいちゃんっ!」と可愛らしい声が響いた。
「ひっ、媛乃ちゃん!? どうして、ここに……っ?」
悲鳴じみた声で彼女の名前を呼ぶと、彼女はクスクスと笑った。
相変わらず美人さんな彼女は、普段の様子とは正反対にセクシーなドレスを身にまとっている。