仮初めマリッジ~イジワル社長が逃してくれません~
◇
日本では紅葉が色付き、秋が深まる頃。
新チャペルのグランドオープンに先駆け、慧さんと私は第一組目としてハワイで挙式することになった。
慧さんがデザインを手がけたブライダルジュエリーと、プリンセスラインのウェディングドレスは、撮影で着用したどんなものよりも美しく、豪華で、愛情に満ち溢れていた。
純白のチャペルにはワイキキの青い海が一面に広がりキラキラと反射している。
あの時もしも――最後までやり遂げたいと決心しなかったら、今ここにはいなかっただろう。
ゆっくりとバージンロードを歩み、祭壇の前に立つ。
シャンパンゴールドのタキシードを身にまとった慧さんは、本物の王子様だった。
彼こそが、そのままの私を理解し……愛してくれる。
“世界で唯一の人”。
彼は祭壇の向こうにいる牧師から、純金のティアラを受け取る。
大粒のダイヤモンドとエメラルドが輝く『“永遠を誓う”エテルニタカラー』のそれは、この日のために慧さんがデザインしたものだ。
「――永久不変の幸せと最愛を、君に」
慧さんはそう言うと、そっと私の頭にそれを乗せる。
私は膝を折って、戴冠した。
「これで本物の『エテルニタ』の花嫁だね」
くすりと微笑み、彼は愛情に満ちた瞳で唇を綻ばせた。
「愛してる。これから未来永劫、僕が君を独占するから――
世界一幸せになる覚悟をしておいてね、僕だけのお姫様?」
「はいっ!」
《END》
日本では紅葉が色付き、秋が深まる頃。
新チャペルのグランドオープンに先駆け、慧さんと私は第一組目としてハワイで挙式することになった。
慧さんがデザインを手がけたブライダルジュエリーと、プリンセスラインのウェディングドレスは、撮影で着用したどんなものよりも美しく、豪華で、愛情に満ち溢れていた。
純白のチャペルにはワイキキの青い海が一面に広がりキラキラと反射している。
あの時もしも――最後までやり遂げたいと決心しなかったら、今ここにはいなかっただろう。
ゆっくりとバージンロードを歩み、祭壇の前に立つ。
シャンパンゴールドのタキシードを身にまとった慧さんは、本物の王子様だった。
彼こそが、そのままの私を理解し……愛してくれる。
“世界で唯一の人”。
彼は祭壇の向こうにいる牧師から、純金のティアラを受け取る。
大粒のダイヤモンドとエメラルドが輝く『“永遠を誓う”エテルニタカラー』のそれは、この日のために慧さんがデザインしたものだ。
「――永久不変の幸せと最愛を、君に」
慧さんはそう言うと、そっと私の頭にそれを乗せる。
私は膝を折って、戴冠した。
「これで本物の『エテルニタ』の花嫁だね」
くすりと微笑み、彼は愛情に満ちた瞳で唇を綻ばせた。
「愛してる。これから未来永劫、僕が君を独占するから――
世界一幸せになる覚悟をしておいてね、僕だけのお姫様?」
「はいっ!」
《END》


