よくばりな恋 〜宝物〜
紅が頷く。
「横浜でもどこでもオレは紅を連れて行くから。オレの独占権、紅にだけあげる」
うんうんと紅が首を振る。
その拍子に瞳からこぼれた雫が丸い粒になり頬を滑り落ちていった。
「オレにかて紅は宝物やから」
抱き寄せられた広い胸。
紅だけの優しい場所。
空斗の背中に腕を回しぎゅっと力を入れると、その何倍もの力で紅の身体が包み込まれる。
「オレ、絶対に紅を幸せにするから」
「うん、わたしも空くんを幸せにする」
「でないと気合いの入った河内のオッサンが出現するからな」
「・・・・・・?」
フッと笑った空斗が、また紅を囲う腕に力を入れた。
ーfinー

