【短編】チョコレートは恋の味
変わらぬ笑顔で言う、羽柴。


何当たり前のことのように言ってるんだこいつ・・・。


頭大丈夫か?


女子力底辺の、私だぞ?!


私なんかより、いい子いっぱいいるじゃないか!


「わ、私?」


「そう。」


こくこく、羽柴はうなずく。


「え。もしかして、波奈気付いてなかったの?羽柴君の気持ち。」


「はぁ?!千宙は知ってたのか?」


それぞれがそれぞれに驚く。


「知ってるも何も、バレバレでしょ。こんなイケメンが、何の理由もなく、波奈に話しかけると思うの?」


・・・・それはそうだけど。


知ってるけどっ!


はっきり言わないでよ・・・・。


私だって、傷つくんだからね?
< 12 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop