【短編】チョコレートは恋の味
「まだ信じてくれないの、波奈ちゃん。」


「当たり前だ。お前みたいなやつが、私のこと好きになるはずない!!」


こんなイケメンが、女子力皆無の女に恋をするなんて思えない!!


「もう、波奈。いい加減にしなよ。」


あきれて、千宙はため息をつく。


「こんなに、羽柴くん、好き好き言うんだよ?嘘なわけないじゃん。」


「そ、それもそうだけど・・・。」


恋愛経験豊富な、千宙に言われると、さすがに言葉が詰まる。


「あ。じゃあこうすればいいじゃん!!」


いきなり、ぱんっ、と手を叩く千宙。
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