【短編】チョコレートは恋の味
「バレンタインにチョコ交換して、おいしかった方のお願いを何でも聞く。二人とも、ハッピーになれるじゃん。」


おお、私って天才!みたいな顔をする、千宙。


ちょい待て。


「私にメリットなくない?」


むしろ羽柴に嬉しいことばかりだろ。


チョコもらえて、うまく言えば願い事叶えてもらえて。


私、別に羽柴にお願いしたいことなんてないし。


あげるチョコ増えるだけだし。

「そうかなぁ?」


あくまで、千宙は羽柴の味方のようだ。


「そうだよ、波奈ちゃん。やろうよ。」


羽柴も、やる気で満ちている。


・・・・ダメだこれ。




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