【短編】チョコレートは恋の味
「そんなのありなの?千宙。」


「うん。人のおいしいって思うものは、人それぞれだし?」


そうでした、千宙さんは羽柴側なんでした。


くそぉ。


私が圧倒的に不利じゃないか。


「わ、分かった。て、手作りに挑戦する・・・。」


昨日の私は、こんなこと思ってなかったよ。


まさか、手作りチョコを作る日がやってくることになるとは。


「ありがとう、波奈ちゃん。」


今まで見た中で、一番いい顔で笑う羽柴。


・・・・心臓が大きな音を立ててるのはきっと気のせいだ。


好きだと、変なこと言われちゃったから意識してるだけなんだよ、きっと。


< 18 / 36 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop