加工アプリ
☆☆☆

あたしの目の大きさが変わった事にお母さんはすぐに気が付いた。


「ムクミが取れたんじゃない?」


と言いながら、あたしにメーク道具を出してくれた。


そうなのかもしれない。


最近よく泣いているから元々目が腫れぼったくなっていたのかもしれない。


あたしは鏡を睨み付けるようにして真剣にメークを進めた。


悔しいけれど、メークのやり方は楠葉と四葉のおかげで覚えていた。


アイライナーを引き、ビューラーでまつ毛を上げて、マスカラを塗る。


それだけであたしの目はかなり大きくなって見えた。


「うわ、すごい」


「本当、良い感じじゃない」


鏡を覗き込んできてお母さんがそう言った。
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