加工アプリ
そう言うと、博正は興味なさそうに欠伸をした。


「どうでもいいし。それより早く行こうぜ」


『どうでもいい』という言葉に期待が膨らんでいく。


博正にとってあの子たちは『どうでもいい』存在なんだ。


だけどあたしは違う。


こうして並んで歩くような存在なんだ。


そう思うと自然と頬が緩んでくる。


「博正って彼女作らないの?」


「今はまだ考えてないな」


「サッカーが大切?」


「あぁ。彼女を作ったらサッカーも彼女も中途半端になりそうなんだよな」
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