沈黙する記憶
「今日は夏男に大切な話があるの。でも、ここじゃ話せない」


妊娠の話を打ち明けるのにKマートを利用したとは思えない。


「そっか。それじゃぁいつものところに行く?」


夏男はそう言い、笑顔で立ち上がった。


「いつもの所……?」


あたしは首を傾げて聞き返す。


すると夏男はクスッと笑って「決まってるじゃん。ホテルだよ?」と、言ったのだった……。
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