沈黙する記憶
監視カメラ
街のホテルは駅の周辺に密集している。


ビジネスホテルから、ブライダル用の高級ホテル。


中に入って確認することはできないけれど、とりあえずその周辺を歩き回ってみることにした。


「高級ホテルは使わないよね」


街の中で一番高いホテルの前で立ち止まり、あたしは言った。


駐車場にはリムジンが停められていて、このホテルで結婚式を挙げた夫婦が当日だけ特別に使用できるようになっている。


「あぁ。管理がしっかりしているからな。なるべく安くて、なおかつ人目につきにくいホテルを選ぶんじゃないかな?」


裕斗が一歩前へ出てそう言った。
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