浮気の定理
その日の夜、いつものように独りよがりの行為を終えた後。



機嫌がいいうちに私は飲み会のことを思いきって話してみた。



反対されるかもしれない。



けれど意外にも和也は、すんなり許してくれた。



「あぁ、たまにはいんじゃないの?飯だけ作ってってくれたら嬉しいけど」



もうすっかり満足した様子で布団に入り、うつ伏せでゲームをしながら和也はそう言った。



やっぱりこのタイミングで話したのは正解だったとほくそ笑む。
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