浮気の定理
「木下のこと、いつもニヤニヤしながら見てんだよ

そういえば、あいつらがなんかおかしくなったのって、一年くらい前に同僚同士で飲みにいったとき、水落が木下を送ってった時からかも」



やっと合点がいったように山本は納得する。



だけど私は腑に落ちなかった。



「なんで、山本くんが送んなかったの?チャンスじゃない!」



「チャンスって……そりゃ、俺も送るって言ったよ?でもその時は、水落が送るって譲らなくて」



それを聞いて呆れながら、わざとはぁ~と大きく溜め息をついた。
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