浮気の定理
「あのさ!好きな女が他の男に、お持ち帰りされて平気なわけ?

しかも桃子、いつもなら絶対山本くんに送ってもらうはずなのに、そいつに送ってもらうことになったってことは、そうとう酔ってたんじゃないの?」



声を荒げてそう言えば、山本はばつの悪そうな顔でこちらを見た。



「確かに……結構酔っぱらってたかも……

でも、木下が結婚してることはみんなが知ってるし、お持ち帰りなんてされるわけ……」



自分で言いながら自信がなくなったのか、最後の方は言葉を失っていた。
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