浮気の定理
「うん!」



満面の笑顔で、嬉しそうに返事をした花に、勇はそうかと言って、優しく微笑む。



その笑顔に、私は心底怯えた。



食事が終わり、私が後片付けをしていると、勇は花をお風呂に入れてくると言って、二人で浴室に向かった。



誰もいなくなったキッチンで、一人大きく息を吐く。



勇はきっと花を早く寝かしつけるつもりだ。



洗い物を終わらせて片付けが済んでも、そわそわと落ち着かない気持ちになる。



おろおろとその辺を歩き回り、これ以上の失態をしないようにしなきゃと思った。
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