浮気の定理
むしろ、体は電流が走ったように、彼を感じてる。



今、触れられたら……拒めないと思った。



本能が彼を欲してる。



でもだからこそ早く離れてほしかった。



これは普通の恋愛じゃない。



不倫なんだ。



そう自分に言い聞かせる。



流されちゃいけない。



そのあとに残るものは罪悪感と虚無感だけだと、わかってるはずだ。



彼の腕をそっと掴んで、ゆっくりと私の体から外していく。



切なさに涙が出そうになったけど、なんとか堪えて振り返った。
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