浮気の定理
「ほんとだってば!なんかあったらちゃんと連絡するから」



口ではそう言って山本を安心させることは忘れない。



「わかった、信じる」



山本はそう言いながら、私の頭をポンポンと優しく撫でた。



それがすごく心地よくて、またこの人に抱かれたいと思ってしまったのは、いつもの悪い癖だろうか?



もうそんなことは絶対に出来ないってわかってるのに……



いつの間にか見慣れた建て売りの一軒家が見えてきた。



少しだけ離れた場所でいつものように足を止める。



「送ってくれてありがと。ここで大丈夫だから

じゃあ、また明日」
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