浮気の定理
残るは涼子しかいない。



彼女は良識のある正統派の女性だ。



いつも私たち3人が暴走するとたしなめる役目を担ってる。



けれど批判するような感じではなく優しく諭すイメージだ。



だからもしかしたら、彼女には言えるんじゃないかと思った。



ソファーに座り込んでから、もうたっぷり二時間は経っている。



ようやく腕を動かして、脇に置いてあった鞄からスマホを取り出した。



一瞬迷ったけど、涼子の番号を呼び出して、コール音を鳴らした。
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